synfilums
antonym
菊地慎と当真伊都子のデュオプロジェクト「synfilums」の5作品目「antonym」を SCHOLE 傘下のレーベル「88 landscapes」よりリリースします。
菊地が作った桜のモチーフ、メロディーを当真伊都子がピアノ楽曲としたものが前作「synonym」でした。そのピアノを素材としてサンプリング・リワーク等、楽曲を再構成したものが本作になります。本来「synonym」はサンプリング素材とするため発表する予定はありませんでしたが、素晴らしい演奏・録音を経て仕上がったことにより、「antonym」に先駆け発表されました。マイクを8本配置して立体的に録音されたピアノの音色を再構築する楽曲のイメージに合わせ取捨選択し、別の色や素材を織り交ぜることにより新たな姿に変わった楽曲が完成しました。
新しい桜の品種を開発するように、元からあるものの良さを引き継ぎながら想像力を使って新しいものを作り出す、その過程の脳内イメージを菊地はアートワークにも落とし込みました。背景と主題(ピアノ)が同等に主張し、混ざり合い、一見反発しているような画も、この過程を経て完成へと収束していった楽曲たちの原型を現しています。
菊地が新年の挨拶ついでに誘いをかけたSCHOLE縁の作家による魅力的な解釈がされた楽曲も加わり、更に美しい夢の桜並木が生まれました。
デジタル配信では楽曲を3つのEP(antonym:紅葉・落葉・蕾)に分け、2026年の春には1つのアルバム(antonym:桜)としてリリースされることからも分かるように、桜の移り変わりを想像できるような仕上がりとなりました。
花が散れば葉が彩り、その葉も散れば、美しい枝の骨格を見せてくれる。
人々の側で四季折々に姿を変える桜や自然の美しさに感動しながら、未だ見ぬ新たな桜を音楽とアートワークで作ることに挑戦した作品をどうぞお楽しみください。
